英検1級、通訳案内士、IELTS...これまで読み書きだけではなく、スピーキング力も求められる英語試験にチャレンジしてきました。
今回は、こういった試験でも実際にフル活用している、スピーキングでこれを知っていると便利! という「ヘジテーションデバイス」についてご紹介します。
「ヘジテーションデバイス」とは?
簡単に説明すると、会話で言葉につまったときなどに使う「つなぎの言葉」。それ自体は特に意味を持たない、間を持たせるための表現のことです。
Hesitation Devices
hesitation:[名詞]ちゅうちょ、ためらい、口ごもりなど
device:[名詞]装置、からくり、工夫、趣向、修辞的技巧、比喩表現など
【参考】hesitation の意味 - 英和辞典 Weblio辞書/deviceの意味 - 英和辞典 Weblio辞書
日本語でいうと、「うーんと」「ええっと」「えー」「あのー」とかにあたる言葉。
英語にももちろんそういった表現があり、それがこのヘジテーションデバイス(hesitation devices)と呼ばれるもの。「filler」「filler phrases/filler words」とも言われます。
試験でやってはいけないこと
日常会話でもそうですが、英語試験のときに一番避けたいのが「沈黙」。
質問を受けてから答えを返すのに、あまりも時間がかかってしまってはFluency(流暢さ)に欠けると見なされ、スコアに響く場合があります。
自然なテンポで会話ができるかどうか。試験では重要なポイントのひとつで、評価項目として設けられていることも多い。
そのため、こういったつなぎの言葉を使い、時間稼ぎをすることはとても有効となってきます。その間に、質問に対する自分の答えをまとめます。
コレよく使う!ヘジテーションデバイス10選
たくさんあるのですが、自分が実際に会話でよく使うものを10個セレクトしてみました。どれも大活躍中!リアルに口にしている表現です。
ざっくり3つのカテゴリーに分けて、整理してみました。
1)質問をもらった直後に反射的に使う
- Let me see...(えーっと、そうですね)
- well,...(えーっと、そうですね)
- Let me think about it.(ちょっと考えさせてください)
- Give me a second./Give me a minute.(ちょっと待って)
2)回答する直前のさらなる時間稼ぎ
- How can I explain this?(なんて言えばいいんだろう)
- What's the word I'm looking for?(なんて言えばいいんだろう)
- How should I put this?/How can I put it?(どういったらいいんだろう)
3)会話の途中で、言い直すときとか
- I mean.../what I mean is...(つまり、私が言いたいことは〜)
- What I'm trying to say is...(言おうとしていることは〜)
- My point is...(つまりは〜)
一番のお気に入りワード
この10個の中で、個人的によく使っているなと思うのは「I mean」「what I mean is...」という言葉。
とりあえず何かしら発言をして、それをもう一度言い換えるときに使います。
というのも、実は、自分の文法や単語の間違いに話しながら気づくことも多い。そんなときにはこの言葉を使い、冷静になって、もう一度伝えるようにしています。
また、試験ではボキャブラリーの幅を見せるために、あえて言い換えて、同義語を使ったり別の文法表現で同じような意味の内容を伝えることにもトライしたことがあります。
あまり使いすぎはよくないですが、中でも一番活用している表現です。
最後にひとこと
以上、スピーキングで使える「ヘジテーションデバイス」のご紹介でした。
こういった表現を学んだら、会話の中でどんどん積極的に使ってみる。そうすると、次第に自分の言葉になり、自然と口から出てくるようになります。
まずは日本語の「ええっと」「あー」を極力失くすこと。これだけでも、スピーキングの印象が大きく異なりますし、コミュニケーションがちょっと楽になりますよ。
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