2016年に大ヒットした映画『君の名は。』は、劇中に流れる音楽も印象的だった作品のひとつ。「前前前世」をはじめとする4つの主題歌なしにこの作品は語れない!というくらい、歌詞・メロディーから映画の世界観をひしひしと感じられる。
それもそのはず、新海誠監督から依頼を受けたRADWIMPSは映画の制作初期から作品に携わり、全楽曲を手がけたとのこと。(君の名は。 - Wikipedia)
ラストシーンとエンドロールで流れる「なんでもないや」
4つの主題歌の中でも「前前前世」に負けず劣らず心に残っているのが、ラストシーンとエンドロールで流れた「なんでもないや」。
僕らタイムフライヤー 時を駆け上がるクライマー…です。切なくて美しいメロディーと歌詞に心を奪われました。It's simply beautiful.
機内で遭遇!Sarah Àlainn版の「なんでもないや」
先週後半〜週末にかけて行ってきたマカオ。帰りの機内で提供されていた音楽チャンネルのひとつに、Sarah Àlainn(サラ・オレイン)のアルバム『Cinema Music』がありました。
曲リストを見てみると…「Nandemonaiya(なんでもないや)」が収録されていることを発見!
▼旅の終わりに想い出がまたひとつ
JAL機内で聴いたSarah Àlainn版の『なんでもないや』で、”心の琴線に触れる”という体験を久しぶりにした。全部英語と思いきや、ラスト日本語をはさんでから再び英語…の流れがものすごくいい。
— Nakayama Mai(英語まみれ) (@nakamai_jp) 2017年12月10日
▼ Nandemonaiya(From "Your Name.")#SarahAlainn #サラ・オレイン https://t.co/JyHfvPobfu
"心の琴線に触れる"とはまさにこのことだ、という体験を旅の終わりにできて、今回の旅がより一層印象的なものになったのは間違いない。
ラストへ向けた流れが最高すぎた!
このSarah Àlainn版の「なんでもないや」、英語歌詞だけだと思いきやなんとラスト前(04:35〜)に日本語歌詞が突如出現!
英語歌詞で歌う"the month of August without summer break[夏休みのない8月]"、"Santa Claus without any glee[笑うことないサンタクローズ]"のパートの後にくる2〜3秒の静寂…。(←グッときたポイントのひとつ)
これをはさんでから切り替わる"僕らタイムフライヤー〜"という日本語歌詞での歌声。彼女の日本語歌詞での歌声も聴けるという、贅沢すぎる予想外の展開に心を鷲掴みにされました。(タイトルをよくみたらしっかり"Bilingual Version"という文字がありました。なるほど納得!)
ちなみに、日本語歌詞の後は再び英語歌詞でラストを迎えます。この一連の「英語→日本語→英語」という流れにすっかりやられてしまいました。もう、ほんと最高です。
▼Nandemonaiya(From "Your Name." / Bilingual Version)by Sarah Àlainn
英語歌詞だからこそ感じられる世界観の存在を発見!
実はこの曲をきっかけに「なんでもないや」の英語歌詞を改めて見直してみると、面白い発見がたくさんありました。
英語歌詞から、RADWIMPS・野田洋次郎氏(と、きっと新海誠監督も)の描いた「なんでもないや」の世界観をよりダイレクトに感じることができたのがとてもうれしい。まさに"Pennies from heaven"です。
…というワケで、日本語歌詞だけでは見えない、英語歌詞だからこそ感じられたことの数々については別記事で考察してみます。