英語まみれ道場

TOEIC990点・英検1級・IELTS8.0・通訳案内士資格取得の英語学習デザイナー中山麻衣(英語まみれ / @nakamai_jp)のブログ。効果的な英語学習方法やコツをシェアするとともに、"英語学習アスリート"を目指して過ごす日々を記録してます。

【通訳案内士】日頃の積み上げが大事!二次試験(口述)対策[2]

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通訳案内士試験の二次対策についての第2回です。

【通訳案内士】日頃の積み上げが大事!二次試験(口述)対策[1]では、試験の全体像と「逐次通訳」に関してお伝えしました。

今回は、試験内容の2つ目である「プレゼン」について。

2015年に実際に試験を受けたときの様子やその振り返り、必要なスキル・対策方法をまとめてみました。

プレゼンテーションについて

逐次通訳の後、プレゼンは次のような流れで進んでいきます。

  1. 日本語で書かれたテーマが記載された3枚のカードから1枚を選ぶ
  2. プレゼンの内容を考える(準備時間は30秒、メモを取ってOK)
  3. 自分のメモを参照しながら、2分程度でプレゼンする  

本番の振り返り

2015年12月に受験したときの内容です。

テーマは「合掌造り」「金沢の名産品」「坂本龍馬」の3つでした。 

【1】選択したテーマと理由
  • テーマ:「坂本龍馬」
  • 理由:「合掌造り」と「金沢の名産品」 は知識を整理するのに時間がかかりそうと判断。自信もなかったので、消去法で「坂本龍馬」を選択。 

※逐次通訳と同様、テーマは試験時間帯などにより異なるもよう

【2】プレゼンの具体的な内容
  • 坂本龍馬の簡単なバックグラウンド(いつの時代、何をしたのか)
  • 現代の日本でも人気がある(ドラマや映画などでもよく題材となる)
  • 自分の坂本龍馬に対する見解 

プレゼン自体は「序論→本論→結論」という大きな流れに沿って、説明することはできたと思います。ただ、内容は、正直満足いくものではありませんでした。

なにかというと、肝心の中身が極めて微妙。求められるような内容にはほど遠かったと感じます。知識が浅い!ペラペラで薄かった。

さらには、自分の見解を述べるなんて、ちょっと危険すぎた気も。合格できたからよかったものの、大反省しました。

 

 

 

必要なスキル・対策方法

受験してみて、ここで必要なスキルは4つほどあるのではと感じています。

  1. センテンス作成力
  2. プレゼン構成力
  3. タイムマネジメント力
  4. 歴史・地理・一般常識などの知識

4番を「知識」という大きな括りで捉えるならば、これらは全て、スピーキングのあるその他試験でも共通して求められるスキルだと思います。

【1】センテンス作成力

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逐次通訳と同様、プレゼン(質疑応答も)では、自分で文を作成する力が必須となります。一定レベルのスキルがついていないと、対応していくのは難しい。

英作文を頭の中でして、それを口に出す。練習すればするほど、このラグが少なくなって流暢性も向上していきます。 

【2】プレゼン構成力

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考えをまとめて、相手に分かりやすい構成で伝える。

プレゼンの基本型に沿うのが一番簡単だと思います。つなぎの言葉やフレーズをうまく使いこなして、話を展開していく。このスキルがあると強い。

スピーキングのある英語試験(英検1級二次・TOEICSW・TOFEL・IELTSなど)の経験があれば、似た練習をしているはずなので、そこで得たスキルは最大限活かせると思います。

▼プレゼンの基本型について

試験でも役立つ!英語プレゼンで使える表現集1【Word of the Day】

【3】タイムマネジメント力

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試験では、30秒で準備。2分程度でプレゼンすることに。

まず、制限時間内に考えをまとめるスキルが必要です。そして、このくらいのセンテンス量やスピードなら2分くらい、というような感覚を身につけておく。

短すぎず、長すぎず。ここは、ぜひ練習をしておきたいポイントです。ぶっつけ本番ではちょっとリスクが高い。特に、スピーキング力があるのに、制限時間内に終えることができないパターン。これは、ものすごくもったいない。

【4】歴史・地理・一般常識などの知識

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プレゼンでは歴史・地理などの知識をフル活用することに。

テーマについての知識がなければ、内容構成を考えることはできない。一次試験で学んだことを、しっかりと身につけておく必要があります。

スピーキング力以外で求められる、通訳案内士としての実践スキルです。中身が無い・間違った情報を伝えてしまった場合は、採点にも少なからず響くと予想されます。

 

最後にひとこと

二次試験の「プレゼン」についてのまとめでした。

前回もお伝えしましたが、スピーキング力はやってすぐに身に付くものではないので、日々の積み上げをしているかどうかで、明暗を分けることに。

一次試験の結果発表は11月。そこから慌てて準備をした場合は、1ヶ月しかありません。

この試験までの約3ヶ月間は、スピーキング力を高めるいいチャンス。二次へと進むことになろうがそうでなかろうが、絶対に無駄にはなりません。

いま出来ることからまず始めてみる。必ず今後にも繋がっていくと思います。

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