以前に書いた、英検1級についての記事。
ここで、準1級対策で取り組んだことについて、少しふれました。
今回は改めて、試験前に使った教材と学習方法について詳細をまとめてみました。一次試験の筆記で必要な単語・文法を中心に整理してます。
英検準1級合格に必要な語彙数は?
英検1級について調べているときに、わかったおおよその目安です。各級のレベル感もついでに。
- 英検1級合格に必要な語彙力:12,000〜15,000語程度(大学上級程度)
- 英検準1級合格に必要な語彙力:7,000語程度 (大学中級程度)
- 英検2級合格に必要な語彙力:4,000語程度(高校卒業程度)
[関連・参考記事]たった3ヶ月で単語力を英検1級レベルにできた理由 - 英語まみれ、ときどきウサギ。/各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
【参考】英検準1級の試験内容
一次試験は、筆記(90分)とリスニング(25分)の構成です。
▼筆記の問題形式・問題数
- 大問1:短文の語句穴埋め(25問)
- 大問2:長文の語句穴埋め(6問)
- 大問3:長文読解、内容一致選択(10問)
- 大問4:英作文(1問)
▼リスニングの問題形式・問題数
- Part1:会話の内容一致選択(12問)
- Part2:文の内容一致選択(12問)
- Part3:Real-Life形式の内容一致選択(5問)
[参考]準1級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
試験対策で使用した教材リスト
英検といったら、旺文社。対策本としては、やっぱり欠かせません。
- 英検準1級 でる順 合格問題集
- 英検準1級DAILY30日間集中ゼミ
- 英検準1級語彙・イディオム問題500
- 英検準1級 でる順パス単 ※この教材のiOSアプリを購入
【注】2の新版として、『DAILY25日間 英検準1級集中ゼミ』が2015年に発売されています
では、上記の教材を使ってどのように学習したのか。項目毎に、整理してみました。
単語(ボキャビル)について
まず、メインで取り組んだのが単語。語句の穴埋め問題対策です。大問1・2で求められる語彙力を鍛えました。
基本アプローチ
次に紹介する【1】〜【3】は、試験前までに2〜3周はまわしました。試験までにあまり時間がなかったので、復習は間違えたところのみチェックする方式を採用。回を重ねるごとに、ペケの数を減らしていくことを目標にトライ。
【4】はアプリなので、時間さえあればこれをいじって単語をチェック。アプリならではの利点があるので、それを最大限に活かして単語を習得。
教材ごとの説明
【1】でる順 合格問題集
表紙のキャラクターが、いい感じでゆるい。筆記・リスニング・面接の対策まで網羅している、総合的な対策本。ひと通り試験問題にふれることができます。
旺文社の「でる順」シリーズは、その名の通りで「でる度A、B、C」と頻出度別に分けてくれているのがいいところ。これで、絶対におさえておきたい、頻出単語や表現などを重点的に確認。大問ごとに分かれているので、素直に順番に進めました。
【2】集中ゼミ
【注】実際に使ったのは『 英検準1級DAILY30日間集中ゼミ』(上記はこれの新版)
『でる順 合格問題集』と同様で、総合的な対策本。
特徴としては、毎日少しずつ取り組めるような設計になっていること。また、基礎編→応用編の構成となっているので、まずは全体をバランスよく学べます。
基礎編で、「語彙→長文読解→英作文→リスニング」というセットをこなし、試験の全体像をつかむ。そのあとに、応用編で同じようにセットをこなしていく。出題形式・傾向についても、これでおさえました。
【3】語彙・イディオム問題500
大問1(短文穴埋め問題)で必要となる、語彙力。このテキストは、ここにターゲットを絞ってます。この当時、まだ本格的にボキャビルはしていなかったので、これで語彙・イディオムを集中的に仕上げていきました。
特徴としては、語彙がカテゴリー(ジャンル)ごとに分かれていること。政治・経済・日常生活・文化・ニュースなどのカテゴリーに、該当する語彙が配置されてます。
新しく語彙を獲得するときには、こういった形で分かれている本がすごくいい。
すでに知っている単語も含め、この本を使って頭の中の単語データベースを整理。雑多にしまわれていた知識を、フォルダ分けする。これが、アウトプット(スピーキング・ライティングなど)での単語の運用能力を上げることにもつながりました。
【4】でる順パス単
英検ではお馴染みの『パス単』。このアプリを使い、移動中やちょっとしたスキマ時間には、必ず単語をチェック。暇さえあれば、いじってました。
そして、書籍にはない、アプリ最大の利点は「マイリスト」と「テスト」。
自分がまだ覚えていない単語をブックマーク。ここを重点的に、マイリストで確認。復習の効率化を図れました。また、テスト機能を活用して、定着度を図る。自分の学習の成果・進捗具合を判断するときに、役立ちました。
文法について
実は、文法は準1級対策を始める前に、ひと通り復習をしていました。なので、ここでは時間は割かず。
先ほどのボキャビルで使った教材。そこでの問題を解いていく過程で、付随してチェックしました。
▼復習で使っていた教材
文型から始まり、時制、受動態、動名詞、関係代名詞...など、最初から終わりまでやってます。問題集の方は、2〜3周まわしました。
【余談】TOEICを受けて、気づいたこと
一度文法をしっかりめにおさらいしたことにより、基礎力が向上。
実は、この準1級試験の前にTOEICを受けていたのですが、リーディングで大幅にスコアアップ(R415→R475)を達成してます。
ここで面白いのが、まだ語彙には、本格的に手を出していない状態だったこと。つまり、インテンシブなボキャビルなしでも、まずは文法の底上げでスコアアップできた。これが、TOEICでの自分の経験です。ちょっと面白い発見。
▼TOEIC905→990までの振り返り
最後にひとこと
このようにして、英検準1級合格レベルの単語・文法を仕上げていきました。
今回は、単語・文法を中心に整理しましたが、残りのパートやリスニング・二次試験についてもまた別記事でレビューしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!