先日の記事で、単語のリテンションにはリーディングが効果的だとお伝えしました。
"リテンション(retention)"とは、簡単にいうと「覚えた単語を忘れずに頭の中にとどめておくこと」です。せっかく頑張って覚えた単語を忘れてしまうのはもったいないですよね。
先日のおさらい
@nakamai_jpの場合、『TIME』を定期購読してリーディングの機会を設け、忘れるというダメージを最小限に食い止めるということを意識して行っています。
そして、記事の最後に書いたのがこれ。
ここで強調して伝えたいことは、単語のリテンションにはリーディングが効果的であるということ。必ずしも『TIME』を読まなくてはいけない、というわけではありません。学んだ単語にまた出会う機会を創出できれば、道具はなんだっていいんです。 ただし、効果的な学習にするために気をつけるべき大事なポイントがひとつあります。
今回、メインでお伝えすること
今回はこの続きとして、リーディングの効果を最大化するために気をつけたいポイントを解説していきます。また、英語学習者によくある失敗や見落としがちな点についてもお伝えします。
特に、下記のうちひとつでも当てはまる方にお届けしたい内容となっています。ぜひご参考にしていただけたら幸いです。
- これからリーディングを始めよう、始めたいと思っている方
- 教材選びに迷っている方、何を基準に選べばいいかわからない方
- いまとりあえずなんとなく英語の記事や本、雑誌などを読んでいる方
- 学習はしているものの、いまいち効果が実感できていない方
- リーディングを取り入れて、英語力を確実にアップさせたい方
多くの選択肢の中から、「何を読む」か?
リーディングをおこなうときに、まず必要となるのが「教材選び」。数多くある選択肢の中から何を読むかを選ぶ必要があります。
前回お伝えしたとおり、道具はなんでもアリです。
「英語の勉強始めたことだし、とりあえず英字新聞読んでみよう。」「まずは英語に触れることが大事。ニュースサイトをみてみよう。」「どうせだったら自分の興味がある雑誌を読んでみようかな。」
新聞やニュースサイト、雑誌や小説、市販のリーディング教材などなど。これらすべて正解。とにかく自分が興味を持てる、続けられそうなものであればいいと思います。
「間違った教材選び」は学習の質をさげる
でも、しっかりと英語力アップに繋げたい場合は、それだけで選ぶには早すぎる。ひとつ重要な視点が抜けています。
それは、その教材が自分にとってベストな選択肢かどうかという視点。つまりは、「自分のレベルに合っているか否か」ということ。教材選びの際には、これが大前提となります。
超絶シンプルですが、これが意外に見落とされている・意識されていないことが多い。学習カウンセリングを実施してきた経験から、感じたことのひとつです。教材選びをミスってしまうと効果は半減。もしくは最悪の場合、結局効果ゼロ…という悲劇も。
自分のレベルに合った教材を選ぶ。 教材選びで外したくないポイントです。"Time is money(時は金なり)"、せっかく同じ時間を使うなら、効果もきっちり出せる学習にするのが理想的ですよね。
己の現状をまずは知る
そして、この自分のレベルに合った教材選びのためには、「現状把握」が大前提として必要となります。これも経験からお伝えできることですが、自分の現状(=現在のレベル)を知らないという方は意外に多いです。
リーディングに限らず、英語学習で確実に効果を出すためには、そのときのレベルに合った内容で学習を進める必要があります。高すぎるレベルの内容や、反対に低すぎる場合も効果は出にくいです。
なので、まずは現状把握を行うことが成功への第一歩。これなしでは、間違った教材選びをしてしまう可能性が高いですし、戦略的に学習計画を立てることもできません。
成果を求める場合には、まずは現状把握。自分を知ることが必要になります。
最後にひとこと
…というわけで、今回はリーディングの効果を最大化するために気をつけたいポイントについてお伝えしました。
現状把握の仕方や具体的な教材については、また別記事にしますね。